2006年05月13日

辰巳泰子の歌会と朗読ライブ―聖夜

横っ面はたき飛ばしたそよ風に春思い知る恋だと気付く(にしまき)


あー、楽しかった!です。
これがね、ここがね、という具体的な何かと言うよりも、頭を参加させると
歌会も朗読劇も充分にフル回転できるというのが凄かったと思います。
作った辰巳さんの実力や講評される方達、そして会場の空気の感じ。
そんなものが混ざって、一人で行ってもとても居心地のいい空間でした。


少し遅れて会場に入ると、貴志さんが手を振って迎えてくださいました。
席に着いて、他に知ってる人いないかな、と見回すと、関西弁でツッコミが
聞こえてきて(そんな見つけ方……)仁尾さんも発見。そして、肩を叩く方が。
もうすぐ100首を詠み終わりそうな勢いの秋野さんでは無いですか!と、一年
ぶりくらいの嬉しい再会を果たし(しかも覚えていてくだすって嬉しい。)、
ネットでの交流が主なので、改めて名刺などでご挨拶。

皆さん、短歌の時用の名刺ってお持ちなんでしょうか。
枡野さんの『カフェますの』記事では、名刺を用意してきてはいかが?
と書いてありましたが、貴志さんに名刺を渡した時に、
「わざわざ、名刺作ってきてるんだ〜!?」と
近くにいた方が驚いておっしゃってたようなので。逆に
「え?もしや皆さん、短歌用の名刺を作って来る人もいるの?!」と。
ちなみに、私のは、写真やらつまみ簪で活動している時用の名刺です。
違うジャンルに向けているため、自己紹介がてら短歌の活動(Blog)
が一番上に来ている名刺で、逆に短歌がらみで知り合った人に渡すのは
(短歌が一番上で)微妙に恥ずかしいかも……と思いました。
とはいえ、短歌がらみで渡すことはそんなに無いんですけれど。

詠草(えいそう)を先に提出していたのですが、秋野さんから
「詠草を見たら、にしまきさんの名前があったから。」
詠草が印刷された紙を見て吃驚。一番最初が、私……。
しょっぱなから、ど緊張でした。更に緊張感が増す出来事が。
後ろの方に座っていたら、ふと背後に気配。わかりました。

すぐに判ったんですが振り向けません。

なぜなら、枡野さんがいらしたからです。
なんていうんでしょうか。前には講評者である辰巳さん達。
後ろには枡野さん。逃げられません。逃げないけど精神的に
逃げられ無い感いっぱいです。

ちなみにこの席、休憩中には、次々枡野さんと話しにこられる方の丁度背中
あわせに座っている状態になってしまい、避ける幅も無くリアクションごと?
に肘鉄を喰らい、その都度、謝られる羽目に。
枡野さん人気を恨みました(嘘です。)
物理的にも逃げられない席だっただけです。その位、大盛況でした。

緊張の初っ端。それは私の短歌が取り上げられている時。

詠草を始まる前にざっと読んで自分の歌を見直したときの
感想をサクッと指摘されました。

『意外性を持ってるんだけど、ガツンとした感じも無い。』

提出された詠草一覧を見て、チラッとかすめた不安をものの見事に。
いろんなことを指摘されないようにと注意しすぎた結果です。
もっと、思い切った歌でもよかったかも。でも、ちょっと怖いか。
あと、覚えているのは

『ぎこちない印象が、かわいい感じ』

かわいい、かわいい、かわいい感じだって……嬉しい(30歳なのに)。
でも、やはりまだまだ印象が未熟と言う意味でもあるのかも。がんばろ。

沢山の詠草を読み薦めていくうちに、折に触れ枡野さんの言葉で読み聞き
したことのある話題が出て、枡野さんの発言を聞くことが出来ました。

『共感度が高いからといって、良い歌とは限らない。』

それとは別に辰巳さんの指摘の中で

『一つの短歌の中で、これだけ解釈が出るのは、歌会としては
 盛り上がって面白いけれども、作品としては、伝わっていない。』

この二つを聞くことが出来ただけでも、「あぁ、来て良かった!」と思いました。

目からウロコのこと。改めて考えること、知ること。自然に沢山メモしてました。
いろんなものが、講評にいっぱい詰まっていて、しかも沢山おなか抱えて笑って。

『天国まであと三歩』

という表現をビルの屋上と発言した私の解釈はきっと途方も無く間違ってたかも
しれない。辰巳さんも「作者が、全く違うことをイメージしてたらかわいそう。」
って笑ってらしたし。とんちんかんだったかなぁ。

屋上から見下ろした時とか、濁流を見ている時とか、電車が入ってくる直前の
ホームとか。吸い込まれそうな感じを出しているのかなと思ったのです。
死ぬことを恍惚だと錯覚する瞬間みたいなものを歌っているのかと。むつかしい。

講評で面白かったのが、自分とは反対の意見や感想も自分の想像以上にするっと
自分の中に入ってくるもんなんだということでした。
納得と言うよりも、自然に耳を傾けられるというか。
それは、反対意見をおっしゃる方の発言が、その歌を読んでいるという前提が
きちんと見えるからなのかもしれません。

自分は、女性の生々しさが出た短歌は苦手なんだと思っていました。
でも、辰巳さんが詠むのを聴いて、そうじゃなかったと思いました。
少なくとも辰巳さんの歌は、ちゃんと心に届きました。
そして、生命力みたいなものが美しいと思いました。

辰巳さんが歌を詠む時の上の句と下の句の間の無音が好きです。
煙草を喫む時の、煙を吐き出す前の一瞬の間のような。
一緒に呼吸して読んでいるような感覚。

脳味噌が贅沢な週末でした。
こんなに脳味噌がぱつんぱつんで、月曜、お休み取っておいて良かった。
日程が決まった時、これは月曜日に脳味噌が耳から出ているに違いないと
お休みを取ったのです。だって翌日も『ますのカフェ』ですから。

それにしても、スタッフの方でずーっと足踏み?されていたひとは
何を気にされていたのだろう。時間なんだろうか。私の後ろで
チキチキと音をさせていたので、時間が押しているのかしら。と
何気に、気にしていたのですが。結局謎のままでした。
多分、枡野さんの目の前で、チキチキと足踏みされていたと思うんですが。
え?時間とかで怒ってるのかなー?と他人事ながらドキドキしてました。

ま、いいや(いいのか)。

お会いできた皆様。楽しかったです!
また、遊んで下さいませ!ご都合がつけば秋頃にでも!


posted by にしまき at 11:56| Comment(3) | 報告 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
この記事へのコメント
コメントがおそくなっちゃいましたが、楽しい土日でしたね!
ラブリーな目玉おやじ、ありがとうございました。
この提出された歌、中国人形さんかな、って作者を見ずに思いました。
言葉のセレクトのしかたが、中国人形さんらしいかんじです。
秋頃、楽しみにしてますの。
Posted by 貴志えり at 2006年05月27日 08:07
いやいやビビッドな記事です。
当日、翌日の様子が手に取れるようです。
秋を楽しみにしてます。
Posted by 秋野道子 at 2006年05月27日 11:47
>貴志さん

結構、消極的な歌でした。
いや、素敵なライブで楽しかったです。
入場した時、貴志さんに手を振ってもらえて嬉しかったです。
是非、また遊んでやって下さい。
貴志さんに負けずに、カフェますの記事も書かないと!

>秋野さん

なんかたくさんお話しに行ってしまってスミマセンでした。
お声かけていただいて、またまた嬉しゅうございました。
ドキドキしていたので、ホッとしました。
次の言葉(にしまきさんの歌があったから)で
再びドキドキしましたが(笑)。
是非、また遊んでやって下さいませ。
Posted by にしまき at 2006年05月29日 12:21
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